B型肝炎の感染経路は?症状やワクチンの予防接種の費用はいくら?
B型肝炎とは?
「B型肝炎」とは、体内にB型肝炎ウイルス(以下:HBV)が侵入することによって起こる肝臓の病気です。
HBVは感染した時期、感染したときの健康状態によって、一過性感染(一過性の感染に終わるもの)と持続感染(ほぼ生涯にわたり感染が継続するもの)とに大別されます。
感染経路は?
そんな「B型肝炎」の主な感染経路は以下のようになっています。
垂直感染
母子感染
出産時の出血によって、新生児の体内にHBVが入り感染するケースです。
ですが、近年の日本では、母子間ブロックによってそもそも母親のキャリアの数が激減しており、この感染経路での感染はほとんどないようです。
ですが前述したように、新しい「ジェノタイプA」と言われているものが増えてきており、近いうちにヨーロッパやアメリカ、「HBV」の陽性率の高いアジアやアフリカなどのようにワクチンを全員が接種する日も来るかもしれません。
水平感染
性行為感染・輸血・臓器移植・刺青・針刺し事故等
主に血液や体液などの感染経路を通じて感染する「HBV」は、性行為や十分に消毒していない器具を使った医療行為。
入れ墨、ピアスの穴開け、カミソリや歯ブラシなどの共用。また、麻薬・覚醒剤使用時の注射器の回しうちでも感染するようです。
血液検査などで自分がキャリアかどうかはすぐに分かるので、妊娠中、または妊娠を考えている方は必ず受けておきましょう。
ここまで見ると「自分も感染しているのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、基本的には自然治癒するものなので安心してください。
垂直感染で感染したとしても思春期を過ぎる頃には免疫ができ、体内の「HBV」をウイルスとして認識できるようになるので、自然治癒してしまう場合がほとんどです。
妊娠中の方や検査などで「B型肝炎」に感染していることがわかっても慌てないでください。
もし、自分がキャリアだったとしても生まれてくる子供は生後1年以内に3回に分けてワクチンを接種すれば、大丈夫です。
ですが、約5%の方が「肝硬変」や「肝ガン」に発展することもあり、予防がかかせない病気であることだけは覚えておいてください。
予防接種の費用は?
「B型肝炎」の予防接種は任意ですので、病院によって費用が異なるようです。
ですが、概ね4000~8000円の間のようですね。
なお世界的には、HBV感染を防ぐために小児全員に「HBワクチン」を投与している国が多いようですので、近い将来に我が国でもそんな風になるのかもしれませんね。
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