マイナンバー制度とは?メリットやデメリットは?いつから始まる?
マイナンバー制度とは?
2015年に導入されるマイナンバー制度とは一体どんなものなのでしょうか?
マイナンバーとはアメリカなどでも既に導入されている、社会保障番号制度のことです。
マイナンバーは、住民票を有する全ての方に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されるものです。
マイナンバーは、行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平かつ公正な社会を実現する社会基盤であり、期待される効果としては、大きく3つあげられます。
マイナンバー公式サイト
と書いてありますね。ですが、この制度を導入することによって生じるメリットやデメリットなど気になる情報をまとめてみました。
メリット
この制度を導入するメリットとはなんなのでしょうか?
この制度を導入するにあたってのメリットは3つあります。
1.公平・公正な社会の実現
2.国民の利便性の向上
3.行政の効率化
公式サイトには以下の様に記載されています。
1つめは、所得や他の行政サービスの受給状況を把握しやすくなるため、負担を不当に免れることや給付を不正に受けることを防止するとともに、本当に困っている方にきめ細かな支援を行えるようになります。(公平・公正な社会の実現)
2つめは、添付書類の削減など、行政手続が簡素化され、国民の負担が軽減されます。また、行政機関が持っている自分の情報を確認したり、行政機関から様々なサービスのお知らせを受け取ったりできるようになります。(国民の利便性の向上)
3つめは、行政機関や地方公共団体などで、様々な情報の照合、転記、入力などに要している時間や労力が大幅に削減されます。複数の業務の間での連携が進み、作業の重複などの無駄が削減されるようになります。(行政の効率化)
マイナンバー公式サイト
以上のことから主に、今まで手続き等にかかっていた期間を大幅に短縮することが主たる目的なようですね。
これには、国民一人ひとりの負担軽減はもちろん、行政機関自体の手続きの手間も省けることによって手続き等にかかる時間が大幅に削減されることがメリットと言えそうですね。
デメリット
さて、この制度を導入するにあたってのメリットは書きましたが、気になるデメリットとはなんなのでしょうか?
まず最大のデメリットと言ってもいいのは、情報の漏洩です。
最近では、国民年金機構の情報漏洩が話題となりましたね。あまりにずさんな情報管理体制が露呈し、これによりこのマイナンバー制度の導入が先送りになりました。
このことによって、この制度自体の存在も疑問視されてしまい、情報漏洩の危険性が問題視され、さらにはこのマイナンバーが漏洩することによって、全ての関連する情報が露呈してしまうことが考えられます。
それにより今回のマイナンバー制度が疑問視されることが予想され、この制度自体が見直されることも考えられます。
もう一つのデメリットとしては、このカードだけでは身分の証明にはならないことですね。
このカードに写真を添付して身分証にすれば、誰でも保有できる身分証になるので、便利かなとは思ったのですが顔写真は付いておらず、身分を証明する際には別途顔写真付きの証明書が必要なようです。
無駄にカードだけが増えて管理することを強いられることによって、手続きの負担は減りますが、再交付などの手数料などもかかるかもしれないことを考えるとこのカードの存在に価値を感じることが難しくなってきます。
現時点では以上の2点が最大のデメリットとして考えられ、本当に必要なものなのか疑問すら浮かんでくるこの制度。
そんな制度のために国民の税金が使われているのかと思うと少し悲しい気持ちになりますが、この制度を導入することによって生じるメリットもあり、今後の展開が気になる制度です。
いつから?
最後にいつからこの制度が始まるのか気になると思います。
実はこの制度、2015年の10月から導入される予定でしたが、先ほども書いた年金の流出問題によって先送りにされることになりました。
現時点ではまだ具体的な日付などは決まっておらず、いつになるのかはわからない状態です。
導入される際には国民全員に関係する問題なので、日取りの決定が気になるところですが、発表はいつになるのかまだわかりません。
今後の展開が気になるところですね。