中国のメディアも批判!「優れていたが、あまりにも日本に特化しすぎた」
21日に中国メディアの捜狐に掲載された内容では、日本は高い技術力を持っているにも関わらず、世界に誇れるスマホメーカーが存在しないことを言及しています。
同誌によれば、日本は半導体やロボットなどさまざまな分野で世界をリードする高い技術力を持つと指摘する一方で、「なぜ中国の小米科技(シャオミ)や華為技術(ファーウェイ)のような“スマホブランド”を生み出せなかったのか」と論じています。
昔から日本の技術力は世界でも有数で、一時期はそれで経済も潤ったほどの経済効果もありましたが、もはやそれも過去の話で、事、モバイル端末業界では小型化にこそ特化しているものの、”ブランド”と呼ばれるものは存在せず、世界から一歩遅れている状態でもあります。
周りから孤立した日本が生み出した「ガラパゴスケータイ」
日本は他の大陸と陸続きではなく、それが原因で小さな島の中で独自の文化を育んできました。勿論、世界に誇れるものも多数ありますが、事、モバイル端末業界においては”ガラパゴスケータイ”と揶揄されるような呼び方をされた独自の進化を遂げました。
ガラパゴスケーター(通称:ガラケー)とは?
日本が独自に進化させた、日本人向けに特化したモバイル端末でスマホが普及する前の携帯電話などがそれにあたります。折りたたみ式の”パカパカ”(私はこう呼んでいましたが、正式名称はわかりません。笑)や小型のカメラなどを仕込んだものがそれにあたります。
今でこそ、スマホにカメラが付いているなど当たり前でしたが、昔はそもそも電話機にカメラを取り付けるといった発想自体異端で、世界中から賛否両論である意味独走状態でした。今ではもはや過去の遺産ですが、使い慣れたものを多用したがる一部では相変わらずの人気を博しています。
そんな”ガラパゴス”な日本の携帯電話はもはや昔の話で、今ではスマホの普及により世界に誇るものがなくなりつつあります。
料金体系すらガラパゴス
日本で現在普及しているスマートフォンは、ほとんどが”SIMロック”と言うものがかかっています。
SIMロックとは?
”SIMロック”とは、例えば「Docomo」と契約した番号の”SIMカード”は「Docomo」のスマートフォンやガラケーにしか使えず、その他のキャリアでは使用できない上に、さらに本体の代金があまりに高額なため、購入に踏み切りにくい層に対して、”2年縛り”として本体代金を分割することで月々の料金を安く見せるという姑息な手段で購入に踏み切らせるようになっています。
以上のように、各キャリアが自社の利益のみを考えたためにここまで偏った料金体系が普及し、もはや市場全体がガラパゴスになりつつあります。
これらの状況を憂いて、最近では格安のスマホや安い料金体系を押し出した”MVNO”などが出てきました。普及率も徐々に上がってきていて、歴代の3キャリアである「Docomo」「Softbank」「au」の牙城も、もはや崩れるのも時間の問題でしょう。
ガラケーから進化して爆発的に普及したスマートフォンですが、この先また別のものに形を変えて普及して行きますが、その波に日本のメーカーが乗れるかが今後の課題だと思います。
確かな技術力を持っているのに、”自己保全”に走ってしまっている今の日本のメーカーでは難しいかもしれません。ガジェットファンとして今後の日本の開発者の方々の奮闘に期待します!