中国で大ヒット?
2014年の8月に公開された「ドラえもん」の3D映画である「STAND BY ME ドラえもん」が地上波に初登場します。
1969年から連載されている藤子・F・不二雄さんの人気漫画「ドラえもん」。
長期連載のため、共に育った大人から、現在の子供まで、幅広い層に愛されている作品です。
古くからアニメが放送されており、私もこれを見て育った子供の一人です。途中で声優の交代などもあり、今でも人々に愛されている「ドラえもん」。
そんな「ドラえもん」の3D映画「STAND BY ME ドラえもん」が実は海外でヒットしているという話です。
その国はお隣の中国でこの「STAND BY ME ドラえもん」の興行収入はアニメの中では「カンフー・パンダ」を抜き1位!大ヒットを記録しているのですが、一体何故なのでしょうか?
「ドラえもん」と言えば、ドジで何をやっても上手くいかないダメな主人公である野比のび太の話。
そんな取り柄のない主人公だが、「他人を思いやる気持ち」は誰よりも強く、ドラえもんやしずかちゃんなど、周りの人々もそれを理解しており、また、視聴者にもそれが伝わっているのでのび太は愛されていますね。
ですが、今回の中国の場合、「老成」という「早く大人になって、成熟した価値観を身に付ける」価値観が何よりも重要視され、子どもたちも常日頃からそう教え込まれているのだそうです。
子どもが見るものである「アニメ」である「ドラえもん」でも、そういう主人公が好ましいとされるのは当然です。
しかし、いつもドラえもんに頼ってばかりであまり成長しないのび太くんは、そんな「老成」とは真逆にいる主人公です。
中国で「ドラえもん」が今のままで作られた場合、共産党から注意を受ける可能性は十分にあります。だからこそ日本で生まれた「ドラえもん」は、多くの中国人の心をつかんだのでしょうね。
他人の目を人一倍きにしている多くの中国人が、この「STAND BY ME ドラえもん」を見ることによって、肩の荷が下りるような思いを抱き、まるで自分のことのようにのび太くんに感情移入したことによって大ヒットに繋がったようです。
視聴者の感想は?
また、この「STAND BY ME ドラえもん」を見た方の感想は、日本だけでなく海外でも実に様々なものになっているようですね。
「これまでにたくさんの子供向けアニメを見てきたけど、これほど素晴らしい3Dグラフィックを見せてくれた作品はなかった。まるで映画「アバター」をアニメにしたような感覚。日本のアニメはディズニーより上」
「あんな弱いキャラを信じてあげる強さ、純粋な力が伝わった。幼稚だけど、幸せな未来のために努力する姿が印象的」
「今までのドラえもんの中で一番」
「アニメは文化の違いを乗り越える良い手段だと思う。面白い道具でのび太を助けるというドラえもんのストーリーも巧妙だと思う。中国人がいくつかのマスコミを無視してドラえもんを楽しんでくれてうれしいよ。」
など素晴らしい感想が飛び交っていますね。
また、私個人の感想としては、初めて「タケコプター」を使って夜の街を飛ぶシーンが一番印象に残っていますね。
子供の時に感じたワクワク感を一時ですが、思い出せたような気がしました!
主題歌は?
「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌である「ひまわりの約束」は秦基博さんと言う方が作詞/作曲されています。
秦基博さんは一青窈さんや山Pこと山下智久さんなどの楽曲にも参加されており、テレビ出演などはあまりありませんが、有名な作曲家の方です。
今回の「STAND BY ME ドラえもん」に非常にマッチした素敵な曲で、感動を思い出させるような何度も聞きたくなる曲になっています。